あけまして

 おめでとうございます。
 去年読んだ本。ここにはないけど、さくらももこ『もものかんづめ』、群ようこ『ぬるい生活』も読みました。

2018年の読書メーター
読んだ本の数:38
読んだページ数:10863
ナイス数:120

イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)
読了日:09月14日 著者:絲山 秋子
毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)感想
ちょー面白い。そして楽しい。次はどんな推理を聞かせてくれるんだろう?とページをめくる手がとまらない。私は夫人自殺説を立てていましたが……。
読了日:06月21日 著者:アントニイ・バークリー
廃墟の歌声 (晶文社ミステリ)廃墟の歌声 (晶文社ミステリ)感想
晶文社ミステリというところから出てるけど狭義のミステリではなくて、幻想小説とか、"奇妙な味"とか、そういう分類になるんでしょうか?とんちとユーモアがスパイスになって飽きずに読めました。「一匙の偶然」が特に良い。なんだろうこのかっこよさは。カームジンものも面白かったです。すっかり彼に魅了されました(笑)。
読了日:06月19日 著者:ジェラルド カーシュ
ブラウン神父の童心【新版】 (創元推理文庫)ブラウン神父の童心【新版】 (創元推理文庫)感想
「サラディン公の罪」が面白かった。「奇妙な足音」「イズレイル・ガウの誉れ」「狂った足音」はなるほどなーよくできてるなーという感じ。「見えない男」はちょっと無理がないですか?どうなんでしょう。でもその大胆さはやっぱりすごい。
読了日:06月19日 著者:G・K・チェスタトン
九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)感想
やっぱり表題作が一番おもしろかった。鮮やかだし、かっこよすぎる。
読了日:06月16日 著者:ハリイ・ケメルマン
おとなになるってどんなこと? (ちくまプリマ―新書)おとなになるってどんなこと? (ちくまプリマ―新書)
読了日:06月12日 著者:吉本 ばなな
二壜の調味料 (ハヤカワ・ミステリ文庫)二壜の調味料 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:06月11日 著者:ロード ダンセイニ
犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)感想
「青春私立探偵小説」っていうから、さわやかに終わるのかな、と思っていたら、さすがの米澤穂信。油断していた。こわいよー。
読了日:06月08日 著者:米澤 穂信
いまさら翼といわれてもいまさら翼といわれても感想
「連峰は晴れているか」は米澤節炸裂ですね。日常のちょっとした会話の、ちょっとした引っかかりを突っついてみれば思ってもみない結論が導かれる。やるせない後味ですがホータローの人の良さに救われます。 短編集のわりには物語が動いている。次回作が待ち遠しいです。
読了日:06月02日 著者:米澤 穂信
自衛隊メンタル教官が教える うつからの脱出 (朝日文庫)自衛隊メンタル教官が教える うつからの脱出 (朝日文庫)
読了日:06月02日 著者:下園壮太
横溝正史自選集〈1〉本陣殺人事件/蝶々殺人事件横溝正史自選集〈1〉本陣殺人事件/蝶々殺人事件
読了日:05月30日 著者:横溝 正史
魔女を生きる魔女を生きる
読了日:05月27日 著者:松尾 未来
凍える遊び (創元推理文庫)凍える遊び (創元推理文庫)
読了日:05月27日 著者:ロシェル・メジャー クリッヒ
日記をつける (岩波現代文庫)日記をつける (岩波現代文庫)感想
日記というのはひどく個人的なものなので、人のつけた日記をのぞき見するみたいな本書はどきどき。古今東西、老いも若いも、昨日を生き今日を生きてきた。その中で生じる営み、こころの動き。色々の日記を引用し、並べて眺めてみると「日記」というものが見えてくる。「一個の「私」を、このもやもやした世界のなかから、もやもやした自分のなかから取り出していくためにも日記は欠かせないものだと思う。」ほんとだなぁ、と思う。内田百閒のたべもの日記が面白い。78歳にもなって「泣キタクナル程ウマイ」といえるのは、いいなぁ。
読了日:05月23日 著者:荒川 洋治
王とサーカス王とサーカス感想
ミステリーの主人公が記者というのは、相性いいなぁと思う。というか、そう思わされるほどに内容が深められている。いっけん複雑怪奇な事件が、謎解きというプロセスを経て新たな(そして意外な)事実を見せる、というミステリーの醍醐味と、記者である主人公の「なぜ記者であるのか、あらねばならないのか」という根本的な問い・葛藤がうまくからみあっていて、作品の奥行きを与える。面白かったです。
読了日:05月22日 著者:米澤 穂信
バナタイムバナタイム感想
なんというか人として好きになれなかった(とか言うとおしまいですが)。刺青の話とか完全に自業自得じゃん。それでも読めてしまうし、はっとさせられる部分も多々ありました。目の手術の話が印象深くて、「どうでもいい情報は人間の意識をなんとなくぼうっとさせるのだ」、うむ、たしかにそうかもしれない。私も気をつけよう。長年のパートナーと別れた直後(?)に電撃結婚〜のくだりは、私がもう少し大人になったら沁みるのだろうか。いまは正直さっぱり。
読了日:05月20日 著者:よしもと ばなな
抱擁、あるいはライスには塩を 下 (集英社文庫)抱擁、あるいはライスには塩を 下 (集英社文庫)
読了日:05月18日 著者:江國 香織
抱擁、あるいはライスには塩を 上 (集英社文庫)抱擁、あるいはライスには塩を 上 (集英社文庫)
読了日:05月08日 著者:江國 香織
ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)
読了日:05月04日 著者:江國 香織
真実の10メートル手前 (創元推理文庫)真実の10メートル手前 (創元推理文庫)
読了日:04月10日 著者:米澤 穂信
袋小路の男袋小路の男
読了日:03月28日 著者:絲山 秋子
バスを待って (小学館文庫)バスを待って (小学館文庫)
読了日:03月22日 著者:石田 千
ベロニカは死ぬことにした (海外シリーズ)ベロニカは死ぬことにした (海外シリーズ)
読了日:03月11日 著者:パウロ コエーリョ
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
読了日:03月02日 著者:ダニエル キイス
江國 香織とっておき作品集江國 香織とっておき作品集感想
409ラドクリフ。物語していて、切実で、危うくてきれいだった。妹・江國睛子の「夢日記」では、江國香織さんて思ったまんまの(というかエッセイとかで書かれているまんまの)人だなぁと思う。父・江國滋の「香織の記録」はおもしろおかしくてちょっと笑える感じ。ビートルズの訳詞も新鮮でよかったです。
読了日:03月01日 著者:江國 香織
今、何してる?今、何してる?感想
おしゃべりしてるみたいに読める本。この人が詐欺をはたらいたら私はあっという間に騙されてしまうんだろうな、と思った。話術が巧み。片思いが男のひとのものだというのは面白い。
読了日:03月01日 著者:角田 光代
満月をまって満月をまって
読了日:02月28日 著者:メアリー・リン レイ
赤い長靴 (文春文庫)赤い長靴 (文春文庫)
読了日:02月25日 著者:江國 香織
海の仙人 (新潮文庫)海の仙人 (新潮文庫)感想
久しぶりに、物語に没入する、という感覚を味わえた本でした。なにより登場人物たちの会話が良かったです。何気ないことを喋っているようで、どこか示唆的で、でも読む人を置いてけぼりにするでもない、気の利いた按配。さらりと書かれているのであっという間に読めてしまったのですが、胸に残る印象は、必ずしも軽くなく、たとえばゆるやかに死んでいくことについて、立ち止まってぼんやり考えたくなるような一冊。この人の他の本も読んでみようと思いました。
読了日:02月23日 著者:絲山 秋子
牧師館の殺人(クリスティー文庫)牧師館の殺人(クリスティー文庫)感想
やられたー。やられた。そんなのありですか? でもよくできてる。うーん。
読了日:02月21日 著者:アガサ・クリスティー
特別料理 (異色作家短篇集)特別料理 (異色作家短篇集)感想
一歩まちがえたら笑い話じゃないですか? どこか滑稽だって思うのに、なぜか笑えない、異様な感じだけが残る……その独特な雰囲気にのまれて、なるほど異色だなぁと思わされました。表題作もいいですがアプルビー氏、君にそっくり、壁をへだてた目撃者も面白かったです。ただ翻訳が古い……。
読了日:02月19日 著者:スタンリイ エリン
高慢と偏見〈上〉 (光文社古典新訳文庫)高慢と偏見〈上〉 (光文社古典新訳文庫)感想
ごついタイトルでちょっと敬遠してましたが中身は少女漫画だったのですね。まぬけなコリンズ牧師が現れてから話が面白くなって、ぐいぐい引き込まれます。お父さんがかなり内心屈折した人物で、言い回しもおもしろいしお気に入りです。
読了日:02月16日 著者:ジェイン オースティン
すばらしい日々すばらしい日々感想
父・母の死、友人の死、3.11、あるいはすくすくと育っていくこどもなんかが話題の中心のエッセイ集。この人はことばの選び方が適切だなあと感じました。そういう文章で、人がいったりきたるする人生について、正面切って書かれると、安っぽいおセンチなのかもしれないですが、私なんかは簡単にやられてしまって、この本に書かれていることは本当だ、とそう思わされてしまいました。読み終わったあとちょっと泣きそうになりながらオザケンの天使たちのシーンを聞きました。
読了日:02月14日 著者:よしもとばなな
ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)感想
不可解にぐちゃぐちゃしたできごとが、最後には一本のストーリーで結びつけられていく様は、さすがに鮮やかでした。ロマンスもありで、楽しい一冊でした。
読了日:02月11日 著者:アガサ・クリスティー
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
3日間、砂埃と日差しに当てられればものごとを透明に見通す定点も見つかるようだけど、それも所詮は万華鏡の見せる一面でしかないのですね。歪められた風景のなかを(うすうすそうと気付きながら)生きていくのは、それもまた人生なのかもしれないけど、ひとつの勇気さえあれば、と思わずにはいられません。怖い小説。
読了日:02月04日 著者:アガサ・クリスティー
余った傘はありません余った傘はありません感想
「満ちる」や「カルテ」のヤマムラキョウコの話なんかはどきっとするところがあって良かったのですが、全体的にはあんまりハマりませんでした。前作のが好きだなあ。
読了日:01月30日 著者:鳥居 みゆき
夜にはずっと深い夜を夜にはずっと深い夜を感想
自死・いきすぎた妄想・ブラックユーモアという感じの詩とショートショートたち。気の利いた言葉選びとリズムはかなりつぼでした。「葉子」なんかは、笑い所を作りながら、乱歩あたりの耽美・幻想小説にありそうなあやしい美しさ。こんなに良いとは思ってなかったです。
読了日:01月27日 著者:鳥居みゆき
満願 (新潮文庫)満願 (新潮文庫)感想
一気読みでした。「死人宿」、「満願」が特によかったです。「死人宿」では伏線の巧妙さ、「満願」ではロジックの美しさを味わえました。 「柘榴」は儚い羊たち〜の系譜でまさに官能と戦慄。「万灯」は当時の時事ネタ? 「関守」はちょっと笑える感じで、「夜警」も面白いけどこれは途中で分かっちゃいますね。
読了日:01月04日 著者:米澤 穂信

読書メーター

 今年はさっそく江國香織『間宮兄弟』と東野圭吾『人魚の眠る家』を読了。いまは群ようこ『老いと収納』を読んでいる。
 今年もよろしくお願いいたします。
 


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