新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
一年の計は何とやら。ぼんやりとやりたいこと・目標を書き出してみます。

・日記をつける(できれば毎日)
・早寝早起き
・本をたくさん読む
・かっこいいバナーを作る(皆さんのバナーお洒落なんですもの……)
・かっこいいpixivアイコンを作る
・中身のある雑記を書く(それはもはや雑記ではなさそう)

こんなところかなあ。あとTEXTコーナーのレイアウトを変更したい、とか細かいことは色々。
忙しい一年になりそうですが(特に下半期)、百合を求める心を失わないでやっていきたいですね。
どうぞよろしくお願いします。

最近読んだ本の感想

ネタバレ含。そして長い。核心的な部分は白文字で書いておきますが自己責任で。

「アクロイド殺し」アガサ・クリスティー
 至るところでネタバレがされているので今更読むこともないかなと思ったのだけど気が向いて読んでみた。結論を知ってるからこそ、クリスティーの巧妙さというか、ある種の大胆さをよく味わえた。ポアロにしてみれば、語り手も容疑者の一人に過ぎないのだなあ、と最後に気づかされる。よくできてます。

「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
 とある筋から百合だとの情報を得て、そんなんだったっけと思いながら本棚からひっぱり出して読み直し。五編の短編が収録されている。
身内に不幸がありまして
 微百合。お嬢さまと、彼女をお慕いしてやまない従者のお話。「高校生になられたお嬢さまは、面と向かいあえばこちらが落ち着かず、横顔を盗み見れば視線だけでなく魂さえ奪われそうな気さえする、そんな美しさを備えられました。」なんて。ひゃー。お嬢はお嬢で、そんな従者の気持ちを「愛」だと認めていたり。まあ、決して幸せなお話ではない、けれど。
北の館の罪人
 百合はなし。でもお気に入り。ラストでおおーとなります。詠子ちゃんが可愛い。
山荘秘聞
 百合なし。とあるお金持ちの別荘「飛鶏館」の管理人さんのお話。ネットで感想を漁っていると「触れれば切れそうに真新しい煉瓦のような塊」とは何か、と疑問に持つ方がちらほらいらっしゃるようですが、これは札束じゃないかなあ。以下考察(当然ネタバレ含):ゆき子さんとの会話の中で「資金は現金で充分にお預かりしていますから」とあるから、札束が出てくるのは突飛ではない。相手になにか約束をさせるときにはお金を渡すことにしている、という伏線的描写もちらほら。ヒマラヤの登山隊に加えてもらいたいが資金が足りないので無理っぽい、というゆき子さんをその「触れれば切れそうに〜塊」によって簡単に黙らせることができたり、あるいは最後のシーン、越智さんの「目が見開かれ、その喉がごくりと鳴る」という反応も、なにか凶器を突きつけられたというよりも、大量の現金を見せられたときの反応と解した方がしっくり来るような。「これで、あなたの沈黙を買いましょう」だしね。考察おわり。
 熟成の進んだ変わったお肉ってもしや……と思っていると熊の掌だったりと、うまく我々の予想を裏切ってくる作品。読者を飽きさせない工夫ってやつかな。
玉野五十鈴の誉れ
 百合! 文句無しに百合。良いとこのお嬢さん、小栗純香とその使用人である玉野五十鈴のお話。途中でつらい展開もあるけど(あるからこそ?)百合です。「言いつけを愚直に守り、ひたすらに役目を果たすことが、わたしの誉れ。いえ、そうしなければ、生きてはいかれないのです」と長い物に巻かれろ的精神を見せる五十鈴さんだけれど、最後は純香の、「助けて、五十鈴。」というお願いに、お祖母さまを裏切って何やかんや。純香は純香で、「わたし、わたしは。あなたはわたしの、ジーヴスだと思っていたのに」なんて告白まがいのセリフを言ったり(ジーヴスよく知らないけど)、書き物をしようと思ったら五十鈴の名前をひたすら書き連ねていたり、ほとんど死の間際で出てくる名前が五十鈴だったりと、百合。「そのくちびるが、ひんやりと冷える。水気が口の中に染みとおってくる。」ってキス!? キスじゃないこれ!?(多分ちがう)
 主の気付かないうちに問題を解決してしまう五十鈴の振る舞いは、やっぱりジーヴス的だなあと思ったりするのでした。そしてラスト一行の衝撃よ。
儚い羊たちの晩餐
 百合なし。後味最悪。アミルスタン羊と聞けば察する人は察するのだろうか。元ネタはスタンリイ・エリン「特別料理」だそう。読もう。

「ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻/大胆不敵の巻」P. G. ウッドハウス
 ジーヴスよく知らないなと思ったので読む。
 おつむは弱いが暖かい心の持ち主のバーティ君と、その従者ジーヴズのお話。事件簿とは言うけどミステリー要素は皆無。アガサ叔母や親友のビンゴ、あるいは従弟のクロードとユースタスが持ち込んでくる様々なトラブルを、完璧な執事ジーヴスが鮮やかに解決する、という筋書き(その結果バーティにダメージがいっているような気もする……?)。軽い読み口で、思わず笑ってしまうシーンも多数。面白かった。
 そして世で言うところのいわゆる腐女子の方々的にもなかなかおいしい小説なのではないでしょうか。主が自分の趣味でない装いをしているとジーヴスは機嫌を損ねたり、「私はこの方とのあらゆる面で好ましい関係を絶ちたくなかった」なんて思っていたり、「大好きなウースター様のことですから」なんて(これは皮肉?)。

なみなみのコーヒー(に代表される我々の平凡な生活)

 まっしろなマグカップなみなみに注がれたコーヒーを、寝起きの彼女はゆっくりと飲む。半分ほどをブラックで楽しんだ後は、ミルクを足したり、温めなおして砂糖を加えたりする。そして一杯のコーヒーが彼女の胃袋におさまる頃には、その顔もいくらかしゃっきりとして、いざ労働の一日、粉骨砕身の一日、というようなことを言うのだった。それが例え、とうにお昼を過ぎていたとしても、だ。
「あなたって、いつもこんなに寝ぼすけなの?」
 いじわるに聞くと、彼女は大きくかぶりを振った。「まさか、平日はもっと早く起きてるよ」
 そして、心外ね、と頬を膨らます。この人と暮らしはじめて早半年、私は、目をぱちぱちとさせる彼女の癖に気がついていた。
「ときに、人は嘘をつくときに特有の癖があるとか、ないとか」
「な、なによ急に」
「べつにー」
 呆れた風に言うと、彼女は慌てて立ち上がって、さあそろそろお昼を作らないと、なんてキッチンへ向かう。
「今日は、きみの好物のオムライスにしようかねー」
「なあに、ごきげんとり?」
「いや、さ、」エプロンをつけた彼女は、ほとんど小声で言ったのだった。「胃袋くらいは掴んどかないと、ねぇ」

……なんて、社会人と(半)ニートの百合。

ガヴリールなんとか

 今季はこれだけ追いかけてる(ところでアニメについて言うとき、「今季」と「今期」、どちらを使うべきなんだろ? とりあえずそれぞれの意味を調べてみると、
 今季……今の季節。今シーズン。
 今期……現在の期間。この時期。
とのこと(参考)。これを踏まえると、例えば「2017年冬アニメ」なんて言い方があるくらいだし、アニメ放映と季節の間には結びつきがありそう。というわけで「今季アニメ」という表現の方がよりふさわしい、のかなあ(もちろん、どちらを使っても意味上は間違いないと思うのですが)。)。
 閑話休題。
 ガヴリールドロップアウトというアニメの話でした。特に第三話はガヴちゃんとヴィーネちゃんの百合的アトモスフィアが感じられて良かったですね。おうちに遊びに行ったり、目の前で服を脱いだり(誘ってるのか?)、虫さされの薬を塗ってもらったり、それで変な声を出しちゃったり。その後なんやかんやがあったのかなあ、などと妄想。金髪と黒髪は相性がいい(黒というよりは紫かも)。

 気づいたら2,000hitを迎えていました。わあい。
 小説を書け、との声が聞こえます(内なる自分の声)。一応書けてたのがあったのだけど。「なんか違うな」と思って中途半端に手を加えたら、収拾がつかなくなりました。うーむ。

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